新型コロナウイルス感染拡大の影響で緊急事態宣言が発令された4月上旬、大手セレクトショップのアーバンリサーチがOEM(相手先ブランド生産)会社へ発注した商品をキャンセルしたことがSNS上で明らかになった。証拠となるファックスの写真が拡散され、批判の声が殺到。ただし、発注キャンセルは同社に限らず、この業界では横行している。発覚から数日後にはファッションアドバイザーで、ブロガーやユーチューバーとしても知られるMBがキャンセル在庫を買い取り、自身のメールマガジン読者に販売することを発表した。素早くアクションを起こしたMBに、今回在庫を買い取った経緯や、コロナショックにより明るみに出たファッション業界の問題について語ってもらった。(この記事はWWDジャパン2020年6月22日号からの抜粋に加筆しています)
WWDジャパン(以下、WWD):キャンセル在庫の買い取りを決めた経緯は?
MB:OEM会社や仲介業をやっている方とつながりがあり、以前からOEM会社のキャンセル在庫や素材を買い取って欲しいと声を掛けていただくことがあった。今回も同様にキャンセル在庫を格安で引き取らせてもらい、メルマガの会員限定で7月上旬に販売する予定だ。
WWD:こういったOEMのキャンセル問題はよくあることなのか?
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