ユナイテッドアローズのオリジナルレーベル「ロエフ(LOEFF)」はこのほど、東京ミッドタウンのガレリア2階に1号店をオープンした。新型コロナウイルスの影響で、約2カ月遅れてのオープンとなった。
東京ミッドタウンの客層が「ロエフ」の求めている客層と近かったことだけではなく、公園や美術館といった周辺の環境も出店に至った理由だという。店舗面積は約115平方メートルで、設計はケース・リアルの二俣公一が担当した。「ロエフ」の鈴木里香ディレクターは、「『ロエフ』の洋服も“普通だけどかっこいい”を大切にしている。ケース・リアルの手掛けてきたほかの内装を見て、優しいけど凛としているところが好きだったのでお願いした。美術館や博物館のように老若男女が入りやすく、落ち着いた雰囲気でゆっくりと買い物が楽しめるような店にしたいと伝えた」と話す。
光と影のコントラストが利いたモダンな店内には、「ロエフ」のフルラインアップと、厳選した価値あるモノをセレクトする。「本当にいいものは決して上代が高いだけではない。今回そろえた『コーチ(COACH)』のバッグも、価格以上にクオリティーが高くて、丈夫で使いやすいから。『ロエフ』のポリシーと同じで本当に価値があるものを紹介したい」と鈴木ディレクター。店内に生けた花は、鈴木ディレクターがプライベートでも利用している東横線学芸大学駅の花善に依頼した。艶やかなものが苦手という鈴木ディレクターのイメージは“ナウシカの地下室”だ。
新型コロナの中でのオープンについて、「職業に関係なく、この2カ月は全ての人が今までの自分とこれからの自分について考えた時期だと思う。私自身もいろいろな人に支えられてオープンを迎えられたので、本当に考えた結果、お客さまに尽くしていくしかないことを再認識した。その思いをしっかりお客さまに伝えられるように頑張っていきたい」。