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J.フロント3〜5月期は営業赤字271億円 コロナ休業で売上高6割減

 J.フロント リテイリングの2020年3〜5月期業績(国際会計基準)は、本業のもうけを示す営業損益が271億円の赤字(前年同期は127億円の黒字)になった。新型コロナウイルスによる緊急事態宣言によって、大丸、松坂屋、パルコなどの店舗が2カ月近く休業したことが響いた。業績悪化に伴う減損損失115億円を計上したことも打撃になった。

 日本基準の売上高に相当する総額売上高は前年同期比58.6%減の1134億円だった。主力の大丸松坂屋百貨店においては、3月は毎週火曜を臨時休業にし、4月8日以降は緊急事態宣言に基づいてほぼ全店を休業、5月の連休明けから一部の食品売り場を再開したものの、多くの店舗は宣言が解除された5月下旬まで営業再開できなかった。純損益は203億円の赤字(前年同期は71億円の黒字)に転落した。

 また同社は21年2月期の通期業績予想を下方修正した。総額売上高が8050億円(前期比29.0%減)、売上収益が3320億円(同30.9%減)、営業損益が300億円の赤字(前年同期が402億円の黒字)、純損益が260億円の赤字(同212億円の黒字)を見込む。下期(9〜2月)総額売上高は16.1%減と予想する。牽引役だったインバウンド(訪日客)による免税売上高も年間ゼロを想定する。

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