「ディオール(DIOR)」はユネスコ(UNESCO、国際連合教育科学文化機関)との連携により、メンターシップ・プログラム「ウーマン・アット・ディオール(WOMAN@DIOR)」の支援を拡大して、不利な立場にある女子学生に教育機会を提供する。
「ウーマン・アット・ディオール」は2017年の設立以来、数々のプログラムを通じて学生への支援を行っており、これまでに1000人以上が参加している。今回ユネスコのグローバル教育連合に加わり、新型コロナ禍で教育のアクセスが危機にさらされている女子学生100人を対象にしたプログラムを立ち上げた。対象国はニジェール、ガーナ、タンザニア、ジャマイカ、パキスタン、フィリピン、スリランカの7カ国。
選ばれた100人の学生は「ディオール」からメンターシップを受け、6月に選ばれている500人の学生に加えて、オンラインで開始される10カ月間の教育プログラムに参加できる。また教育プログラム参加後も、「ドリーム・フォー・チェンジ(Dream for Change)」と題する女性のエンパワーメントや、シスターフッドの概念と教養の促進を目的としたローカルプロジェクトに加わる。
「ディオール」のマリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)=アーティスティック・ディレクターは「自由は教養から生まれる」と述べ、「私にとって若い女性が自信をつけることを助けるのは非常に重要なこと。それは恐れず自立し、物事を決断していくときの自信になる。この取り組みは明日の世界をつくるために不可欠」と語った。
自身の使命の一つに女性のエンパワーメント推進を掲げるキウリ=アーティスティック・ディレクターは、入社後初めてのコレクションで“WE SHOULD ALL BE FEMINISTS”というメッセージTシャツを発表し、数々のフェミニスト・アーティストと協業している。