ユナイテッドアローズ(UA)の2020年4〜6月期業績は、売上高が前年同期比40.8%減の221億円、営業損益が50億円の赤字(前年同期は31億円の黒字)、経常損益が49億円の赤字(同31億円の黒字)、純損益が35億円の赤字(同19億円の黒字)で減収減益となった。新型コロナウイルス感染拡大に伴う政府の緊急事態宣言を受けて、実店舗の稼働率が、4月が約26%、5月が約30%にとどまったことが大きく影響した。特に単体売上の約37%を占める関東圏店舗の休業期間が長かったことが響いた。単体売上高では、既存店売上高は小売りが同63.7%減と大きく下回り、ネット通販が同39.6%増と伸長するも、小売+ネット通販合計でも同37%減となった。
連結の売上総利益率は前年同期から11.3ポイント低下し、43.4%。コロナ禍を受け、春夏商品の在庫消化を目的に4月末から段階的にセールを拡大したことが大きく響いた。早期にセールを開始したものの、長期化で消化速度が低下。7~8月もセール販売で消化促進を図るが、消化できなかったものは来年度に持ち越して販売、残りをアウトレットで販売する予定だ。
なお、ウィメンズの「エメル リファインズ(EMMEL REFINES)」は今春夏で実店舗、ネット通販の営業を終了し、秋冬からは「グリーンレーベル リラクシング(GREEN LABEL RELAXING)」内のオリジナルレーベルとして継続する。7月末の実店舗数は5店。
21年3月期の連結売上高は同16.7~20%減の1259億~1310億円、営業損益は50億~70億円の赤字を見込む。