ポーラ・オルビスグループのオルビスは、通販向け出荷作業の主要拠点であるオルビス東日本流通センターの通販用出荷ラインの刷新に伴い、集荷から方面別仕分けまでを独自に自動化した「ティーキャリーシステム」を新設し8月25日から本格稼働させた。
また、これを機に同グループであるディセンシアの通販商品の出荷作業も統合し、9月14日から「ティーキャリーシステム」から出荷を開始。グループの中でもECを主軸に展開するオルビスとディセンシアの出荷作業を統合することで、近年ニーズが高まる物流のオートメーション化、スマート化のシナジー効果を発揮していく。
「ティーキャリーシステム」とは、新たに採用した小型自動搬送ロボットを最大限活用した出荷システム。1オーダーに対して1台の小型自動搬送ロボットを割り当て、集荷から検査梱包までの一連の流れを遂行させる。また従来は手作業だった封函、方面別仕分けを、9種の全配送箱サイズを自動判別する日本最速クラスの自動封函機、自動方面別仕分け機で行う。
「ティーキャリーシステム」の新設により、旧出荷ラインに比べて出荷能力は1.3倍となり、人員は27%削減、コストは18%削減(1件当たり出荷作業費)、消費電力は40%削減が可能となった。
新型コロナウイルスの影響でEC市場の伸長が加速する中、物流施設のオペレーションは複雑化し、物流業界の労働力不足が深刻さを増している状況を受け、同グループは最新テクノロジーの積極活用によって物流システムの自動化、省人化を促進する。