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「ボタニスト」のI-ne上場初日の終値は3950円 ブランド育成を強化し成長を目指す

 ヘアケア・スキンケアブランド「ボタニスト(BOTANIST)」や美容家電ブランド「サロニア(SALONIA)」などを展開するI-neは25日、東証マザーズに新規上場した。公開価格2890円を13%上回る3250円で初値がつき、終値は制限値幅の上限である初値比700円高の3950円だった。

 同社は2020年12月期の業績を売上高220億円(前期比9.2%増)、営業利益14億円(同4%増)、経常利益13億円(同1.3%増)と増収増益を予想している。

 新規上々記者会見で大西洋平社長は、「オンライン起点でオフラインではドラッグストアがメインの販売チャネルであるI-neにとってマイナスの影響度は小さく確実にウィズコロナの会社であると自負している」と話す。

 今後は主力ブランドである「ボタニスト」と「サロニア」のオフラインでの配荷率を高めることでさらに認知を拡大。スキンケアやボディケアなどのカテゴリーを拡充し、ECでのサブスクリプションサービスを強化する。また、近年はダレノガレ明美(「カロミー」)や藤田ニコル(「シーメル」)を起用したインフルエンサーとの協業によるブランド開発も手掛けてきたが、「ボタニスト」「サロニア」に次ぐ3本目、4本目の柱となるブランドの育成に力を入れる。

 グローバルでは現在中華圏を中心に世界14カ国で販売しているが、オンラインで展開している中国にさらに注力し、オフラインでの拡大も視野に入れる。大西社長は「アジアを代表するビューティテックカンパニーを目指す。ゆくゆくは売上構成比をグローバルで3分の1ぐらいにしっかりと立てていきたい」と語る。

 I-neは07年に美容関連商品の企画、販売を目的として設立。12年にヘアアイロンなどの美容家電ブランド「サロニア」を、15年にはヘアケアブランド「ボタニスト」をスタート。翌16年にリラクゼーションドリンク「チルアウト(CHILL OUT)」を発売し健康飲料事業にも参入し、19年には日本コカ・コーラと合弁会社を設立している。

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