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ヤギが高機能マスク5600枚を長野県に寄付 研究開発拠点の医療用マスク不足に対応

 「ナノクセラ」は韓国のナノファイバー製造企業トップテック社と信州大学繊維学部が研究開発したもので、極細の糸を電気で紡糸する技術’“エレクトロスピニング法’’を活用した量産型ナノファイバー製品だ。はっ水性、高吸水性、透過性、ストレッチ性に優れているほか、高いフィルター性能が特徴で、衣類のみならず医療用や電気・電子分野まで幅広い用途が期待されている。

 ヤギは今年1月、トップテックグループに属するライム社とナノファイバー製品のグローバル販売(韓国を除く)に関する契約を締結し、「ナノクセラ」を使用した初めての商品となる「エアクイーン」を発売した。0.3㎛(マイクロメートル)以下の微粒子を95%以上遮断し、着用部分からの空気の漏れ率が10%以内というアメリカの防じんマスク規格「N95」の基準をクリアし、製品の安全性・有効性を保証する機関であるアメリカ食品医薬品局(FDA)に医療機器として登録されるなど高い機能性を持つ。

 今回、「ナノクセラ」の研究開発拠点である信州大学がある長野県において、新型コロナウイルスの感染拡大の影響による医療用マスクの供給不足に対応したいという考えから寄付した。

 「エアクイーン」の価格は1枚300円(販売は10枚セットで3000円)で、Amazonの自社ページで販売しているほか、医療・介護施設、GMS、雑貨専門店などでも展開を予定している。

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