MOVIE
「バーバリー プローサム(BURBERRY PRORSUM)」は2016年春夏ロンドン・メンズ・コレクションショーの模様を生中継する。発表日時は6月15日21時(日本時間)から。
REPORT
硬派なレース使いで「バーバリー」流ノー・ジェンダーを提案
「バーバリー プローサム」の2016年春夏メンズは、「ストレイト・レースド(Strait-Laced)」がテーマ。英語の「ストレイトレースド(Straitlaced)」とは、「厳格な」という意味。そこに、コレクションのキーマテリアルとなった「レース(Lace)」を組み合わせた造語だ。
レースは、あらゆるアイテムに登場する。シャツ、Tシャツ感覚で被るトップス、ネクタイ、そしてチェスターコート。しかしそのレースは、フェミニンになるための一手ではなく、男らしいアイテムに加えることで、コントラストによりマスキュリンなムードを際立たせるためのもの。だからこそ、インナーに使うなら、その上に羽織ったジャケットは正々堂々のコンパクトシルエットで男らしく。総レースのコートも、あくまでも端正なシルエットにまとめた。硬派なレース使いだ。
このように今シーズンは、流れるように柔らかなシルクのシャツやTシャツ、風をはらみ大きく揺れる超軽量素材を使ったトレンチコートなどを挟むことで正々堂々のスタイルを軽くまとめる。従来はフェミニンと捉えられた素材でも、いいものはどんどんメンズにも使うという性差を意識しないクリエイション“ノー・ジェンダー”のムードが広がっている。
アクセサリーも「軽さ」を意識し、従来なら女性っぽいと思われがちだった要素を果敢に取り入れた。足元のスリッポンは、タッセルだけがレッドやターコイズブルー、イエローで鮮やか。手にはラフィア×レザーのクラッチバッグを持った。印象的なのは、カシミヤで作ったロングストール。柔らかな素材だからこそ、秋冬を思わせる強い色をのせ、ストール一本においても「軽さ」と「強さ」の両立を狙う。トレンチコートでは、これまでのスタイルよりさらに細い新ライン“チェルシー”が登場。日本のマーケットにピッタリのアイテムだ。