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SNSは、イヤなら自由に離れれば良い エディターズレター(2020年8月6日配信分)

※この記事は2020年8月6日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

SNSは、イヤなら自由に離れれば良い

 「WWDビューティ」編集部でSNSをパトロールしている浅野記者がほぼ毎週提供してくれる、「SNSでバズってること」レポートを毎回楽しく聞いています。普段は編集会議で教えてくれるのですが、部員がみんな「ヤバい!!それ、みんなに教えたい!!」とテンションを上げると、リンク1本目の記事の通り、追加取材をして、さまざまな形でアップされるのでご期待ください。

 で今週、そんな浅野記者が教えてくれたのは、「『ポカリスエット』のCMに違和感を覚える人たち」の存在。私は、「集団ダンス」に変わる「集団リモート合唱」にも薄い感動を覚えたくらいですが、「青春の押し売り」とか「あんな青春送ってない」みたいなコメントが目立っているというのです。

 早速、ツイッターをチェックしましょう。「申し訳ないけど、大っっっっっ嫌いだから、二度と私のTwitterに広告も流して欲しくないしテレビで流されても見ない」とか「俺たち青春してます!みたいな感じがほんとに無理や。あんなキラキラしとらんわボケ!」だそうです。いやぁ、厳しい。私だって、学生時代は決してキラキラしてなかったですけれどね(苦笑)。浅野記者は、「みんな、ちょっとずつストレスを貯め込んでいるんでしょうね」と分析します。みんな、そんなにストレスを蓄積しているのですね。最近は、嫌われることもある程度覚悟して意志を発信するコミュニケーションが増えていますが、今“腹をくくる”なら、「みんな、いつもより怒りの沸点が低いかもしれないこと」を意識した方がいいのかもしれません。

 とは言え、へそ曲がりな私はこんな投稿に出合うと、「一体、どういう人なんだろう?」とアカウントを辿ってしまいます。大抵、自分に対するネガティブコメントに対して、「~~だから、気にしない気にしない!!」って思考に切り替えるためなんですけれどね(苦笑)。例えばそのアカウントが、フォロー数もフォロワー数も十数くらいの「捨て垢」なら、気にしない。投稿全般がネガティブだったら、やっぱり気にしない(笑)。名前も、姿・形もわからないアカウントなら、それだってもちろん気にしない。となると、気にすべき投稿って実はそんなに多くないし、なぜか気にすべき意見は真摯に受け止められるようになります。無論、反省したり、意見を改めたりするのは、また別の話です。上述の「ポカリスエット」の話に戻ると、「ポカリ」「ウザい」なんて検索で出てくるツイートの大半は、私には「そんなに悩まなくていいかもしれない」程度のものでした。

 最近は、「お嫌いなら、お互いのために離れましょう」って思っています。例えば上述の投稿には、「アルゴリズムとかの影響で流れちゃうんでしょうから、ターゲティングされない属性のアカウントに変えちゃうとか?フォローしてる人・フォローされている人を入れ替えるのもアリかも。TVは、チャンネル変えるか、消すしかない」なんて真剣に思うし、提案したくなっています。心の底から、それが、お互いのためだと思うんです。無論、人生の中では逃れられない場面や、対峙せざるを得ない人がいるものです。でもSNSって、それとは違う。だから気に入らなければ、付き合わないのが一番ですよね?

 それってSNSのみならず、私たちメディアとユーザーの皆さんとの付き合い方も同じです。もちろん、嫌われるより、好かれた方が嬉しいです。好かれるために最善を尽くしているつもりです。でも、嫌われたら、仕方ない。「また、好きになってくれそうな時、お待ちしています」。そんな風に、結構真剣に思っています。

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