米アマゾン(AMAZON)が年に1回プライム会員に向けて開催する大セール、アマゾンプライムデーに合わせてAR(拡張現実)技術を活用したアプリをリリースした。同アプリを使って商品配達の箱に記載されたQRコードを読み取ると、デザインが画面に立体的に表示される仕組みになっている。また多くの人がこのAR体験を味わえるよう、オンライン版もある。
立ち上げではハロウィンにちなんでカボチャをテーマにしたデザインを作成した。箱に記載されているカボチャに顔を描き加えてからQRコードを読み取ると、そのカボチャが立体的にスマートフォンにあらわれ、デザインをカスタマイズしたり、セルフィーに組み合わせてアニメーション化することができる。ほかにも、商品配達の箱そのものが自動車に変わったり、2019年で最も人気を集めたコーギー犬のデザインも登場する予定だ。
20年のアマゾンプライムデーは新型コロナウイルスのパンデミックの影響を受けて例年の7月開催ではなく、10月13〜14日に設定された。延期されたことでクリスマスにより近い日程での開催となり、実店舗での販売とは対照的にオンライン支出が増加していることからも大幅な売り上げ増が予想されている。またこれまで多くのホリデー商戦はハロウィンの後に始まっていたが、今回の動きは小売業界でもかなり早い時期での開始となる。