サンフランシスコ発のサステナブルシューズブランド「オールバーズ(ALLBIRDS)」は20日、アパレルライン“オールバーズ アパレル(ALLBIRDS APPAREL)”を発売した。Tシャツやセーター、パファージャケットなどをそろえ、日本では原宿の店舗とオンラインで取り扱う。価格は6300〜3万3000円。
これまでシューズだけでなく下着や靴下も販売していたがアパレルアイテムは今回が初めて。モダンミニマリズムのコンセプトをシューズ製品からさらに広げ、各製品には原材料の調達から廃棄・リサイクルに至るまでに排出される温室効果ガスをCO2に換算して把握することができるカーボンフットプリントが記載されている。同ラインの理念は“目的のあるアパレル(apparel with purpose)”だ。
“TrinoXO Tシャツ”には“XO”という使われなくなったカニ殻に含まれるキトサンという抗菌性のある繊維を使用。亜鉛や銀などを使用せずに抗菌状態を保つことができる。“Trinoパファー”の表面はメリノとテンセルをブレンドした素材にフッ素ゼロで耐久力の高いはっ水加工が施されており、中にはリサイクルされたポリエステルが使われている。
「オールバーズ」の創業者であるティム・ブラウン(Tim Brown)は、「消費者は素晴らしい製品と体験を求めている。サステナブルな商品だけでなく、品質とフィット感に妥協していない。ファッションの未来は、自分自身と地球にとって良いものにある。2020年には最も現代的な生き方が自然に近い生活を送ることだということが明確になった」と述べた。
「オールバーズ」は、サッカーの元ニュージーランド代表ティム・ブラウンとバイオテクノロジーの専門家ジョーイ・ズウィリンジャー(Joey Zwillinger)が2016年にスタート。カーボンニュートラルを掲げ、環境問題を考慮した商品開発を行っている。9月には新たに1億ドル(約105億円)を調達し、企業価値は17億ドル(約1785億円)になったと米「ウォール・ストリート・ジャーナル(The Wall Street Journal)」が報じた。