アウトドアブランドの「アンドワンダー(AND WANDER)」は、コロナの影響を受けた山小屋を支援する「みんなで、山思うプロジェクト」を夏に実施し、クリエイターの作品やオリジナルグッズの販売で得た収益353万5449円を8カ所の山小屋に寄付する。等分して1カ所あたり44万1931円を今月末までに振り込む。
山小屋は今年、コロナ禍で臨時休業や縮小営業を余儀なくされ、経営的に大きな打撃を受けた。「アンドワンダー」は少しでも力になれればと支援プロジェクトを企画。ふだんから親交のある朝日小屋(富山)、北沢峠こもれび山荘(長野)、金峰山小屋(長野)、黒百合ヒュッテ(長野)、しらびそ小屋(長野)、高見石小屋(長野)、八甲田山荘(青森)、槍ヶ岳山荘(岐阜)といった8カ所を対象に決めた。
支援プロジェクトのオリジナル商品とともに、登山好きのクリエーターに声をかけて東京・元代々木の直営店で作品を展示・販売した。7月下旬から8月末への期間中、オリジナル商品のTシャツ258枚、手ぬぐい427枚、クリエーターによるイラスト、写真、木彫りのオブジェなど63点を販売した。売上額から製作費などの諸経費を除いた額を山小屋に寄付する。
同ブランドは「私たちがいつも遊ぶ山の整備や管理、救助などのケアを担っている山小屋へのサポートはこれからも続けていきたい」としている。