※この記事は2020年9月17日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから。
「イヤホンをつけっぱで来店」ってOMOらしいよ
仕事柄、でしょうか?「OMO(Online Merges with Offline)を実現するには、どうしたらいいのですか?」と時々聞かれます。
さぁ、皆さんが私なら、なんと答えるでしょう?「店頭とECで一元化したデータから~」とか言えればカッコ良いのですが、その手の話は、テックの人に聞いたほうがずっと血となり肉になりそう(笑)。と言うワケで私は最近、「アナタは、どんなOMOをしていますか?」と聞き返します。コレを考えると、「あ~、その実現に向かって、何かをやればいいのかな!?」と、ゴールではないかもしれないけれど「向かう先」が見える気がするのです。
「私のOMOって、何よ⁉︎」って思う人もいるかもしれませんね。例えば「店頭で実物をチェックして、ECでポチる」は立派なOMOですが、「だったら店頭で買います。そっちの方が好きです」と言う方もいらっしゃるでしょう。では、「店頭で実物をチェックして、スマホでレビューをさらに確認」はどうでしょう?「アマゾン」や「@コスメ」「食べログ」で、こんなコトする機会は多いハズです。私に言わせれば、これってまぁまぁ立派なOMOだと思うのです。だって店頭と言うオフラインで、オンライン上のレビューをチェックしているんですから。コレがOMOだと認識できると、ECサイトにレビューを実装とか、他社ECのレビュー向上施策とか、やることが見えてきますね。「ようこそ、OMOの世界へ!!」です。
最近は、「いつもはリアル店舗で買うけれど、体調が悪い今日はオンラインでポチる」とか「リアル店舗に出かけるため、配車アプリでタクシーを呼ぶ」とかもOMOかも?って思っています。そう考えると皆さん、案外毎日、めちゃくちゃOMOしているでしょう?
こんな風に思えるようになったのは、今春新宿のリアル店舗に併設する形でオープンした「シロ」の新業態、「シロ セルフ」のお話を今井社長から伺ったのがきっかけでした。この店舗は、製品近くのQRコードをスマホで読み込むと、その説明ページにアクセスできる空間。立派なOMOストアです。その店舗について今井社長は、「若いお客様の中には、イヤホンを外したくない方も多いでしょう?」とおっしゃいます。なるほど。イヤホンを外したくない消費者は、リアル店舗で何をするか?美容部員に話しかけないし、話しかけて欲しくないから、スマホで製品をチェックするのですね!だから製品脇のQRコードと言うワケ。「OMOを、お客様が“自分ごと”できるように解釈しているなぁ」と感動したのです。
と言うワケで、OMOも“自分ごと化”のススメです。アナタはどうやってオン&オフラインを股にかけ、買い物を楽しんでいるでしょうか?そこから見つかる施策は、きっと、たくさんあるのです。
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