漢服をはじめとする中国の伝統を祝う漢服文化週間が10月31日〜11月3日、水郷の町として知られる西塘で開催された。漢服は漢民族が起源の民族衣装で、長い袖や紐づかいで歩くときの揺れる感覚が特徴。近年若い世代を中心に漢服を着ることが人気を集めており、イベントではカーニバルやファッションショー、弓を使ったパフォーマンスや市場も開かれ、多くの人で賑わった。中には孫に連れられ親子三世代で参加した家族や、犬や猫にも漢服を着せて一緒に参加した人もいた。
西塘は上海の郊外に位置する、浙江省嘉興市嘉善県の小さな町。上海の4大水郷古鎮の1つで、石造りの家が並ぶ運河が特徴だ。参加者の多くは漢服を着用して西塘の持つ石橋など歴史的な外観に合わせてポーズを決めたり、動画の撮影をして漢服文化の魅力を伝えている。パフォーマンス動画を撮影していた人は、「子どもの頃から漢服を着るのは好きだった。私の両親もパフォーマーで多くの奇抜な衣装をステージで見ているから、漢服を着ることを応援してくれている」とコメントした。
ここでは、髪型からメイクまで全身を鮮やかな色使いで包んだ参加者の漢服ファッションを見てみよう。