シップス(東京都、三浦義哲社長)はこのほど、米国・マサチューセッツ州のメンズクロージングファクトリー、サウスウィック(SOUTHWICK)のグローバル商標を、米ブルックス ブラザース(BROOKS BROTHERS)傘下のゴールデンフリース・マニュファクチャリンググループ(GOLDEN FLEECE MANUFACTURING GROUP)から譲渡されたと発表した。シップスの子会社であるエム・エス・ティーが日本でサウスウィックの代理店を務めていたことが縁で商談に発展したという。米ブルックス ブラザースは破たんに伴い、サウスウィックを含む米国内の3工場を8月15日に閉鎖していた。
サウスウィックは1929年の創業で、アメリカントラッド服の生産拠点としてブランド化されていた。2008年にゴールデンフリース・マニュファクチャリンググループが買収し、以降は「ブルックス ブラザース」のスーツやジャケットなど重衣料を生産していた。コロナ禍ではマスクや医療用ガウンも製作した。
シップスは2021-22年秋冬シーズンから“MADE IN USA”にこだわらないさまざまな製品を作り自社店舗で販売する予定で、一方でアメリカ製復活についても「検討している」という。