新型コロナウイルス感染拡大の第三波が襲来する中で、化粧品業界は引き続きタッチアップの自粛などを行っている。そんな中で直接肌に触れる施術を行うエステティックなどは、安心安全な体制を取った新しいメニュー開発・提供する。全国にエステティックサロンを展開するソシエ・ワールドが今秋からスタートしたメニュー“ハンモックの眠り”を体験してきた。
エステティックといえば、洋服を脱いで肌にボディーオイルやクリームなどを塗布しながら施術するのが一般的だ。しかしコロナ禍で他人との直接的な接触を控えるようになり、顧客の足が遠のいてしまった。そこで開発したのが洋服を着たまま施術が受けられる“ハンモックの眠り”だ。
実際にハンモックに揺られながら施術を受けるわけではなく、通常のゆったりしたサロンの個室でハンモックに身を委ねたようなリラックス気分が味わえるというもの。このメニューをエステティック&スパ ビューティアベニュー ソシエ 新宿タカシマヤタイムズスクエア店で体験した。
在宅勤務でなまった体に喝
新宿御苑を見下ろせる個室に案内され眺望を満喫した後に早速施術開始。着替えがないため施術を受けるまでの準備が少ないのがいい(もちろん服を脱いで施術してもらう既存のメニューも個人的には大好き)。体験したのは“着衣 DE エステ 30”(30分、3500円)という、ゆらす・たたく、といったさまざまなエステティック技術を洋服の上から行うボディーケアと、頭皮から顔、肩、首、デコルテまでをほぐしてくれる“ヘッドタッチ 30”(30分、3500円)。
在宅勤務で体を動かす機会がめっきり減ったが、一気にほぐれていくのを実感。夢うつつの至福の時間が過ぎていった。ヘッドスパによって目の疲れも取れ、施術後は目の大きさが違うのがわかったほど。体のメンテナンスはやっぱり必要と痛感した時間だった。
施術をしてくれた女性に話を聞くと、「洋服を着たままこれまで同様にリラックスをしてもらうかが大変だった」とのこと。それを実現するために今までとは異なる技術研修を受けたそうだ。
このハンモックの眠りを開発したことで、男性客にも対応できることに。施術時間が30分であることも買い物途中に気軽に立ち寄れる一因となっているようだ。エステティック業界も人の手を介さないセルフタイプが注目を集めるなどコロナ禍で変革している。