自然由来成分を配合し、地球環境にも配慮したヘアケア製品を扱う「アヴェダ(AVEDA)」は、販売する全ての商品をビーガンにした。製品のほとんどに動物由来の成分は使ってこなかったが、一部リップケアの製品にハニーやビーズワックスを使用していた。それらは植物由来のバターやワックスをブレンドした成分に置き換える。
また、モデルのアリゾナ・ミューズ(Arizona Muse)がブランドのサステナビリティへの取り組みを広く伝える役割を担う。同ブランドのバーバラ・デレーレ=グローバル・ブランド・プレジデントは、「ミューズは熱意のある気候変動活動家。環境責任について代表的な存在だ。彼女はわれわれの変化のために大きく力になったし、子どものころから『アヴェダ』を愛用している」とコメントした。
「アヴェダ」は1978年の創業以来、“クルエルティフリー”を掲げ、商品や商品開発の過程で動物実験や殺傷を行わないという使命を貫いている。2012年から試験的にアメリカ・ミネソタにある本社の屋根に太陽光パネルを設置し、20年には本社敷地内の約1万4500平方メートルの広さに900キロワットの発電量を実現する地上設置型パネルも導入した。さらにアメリカ国内からオンラインで買い物した場合、発送に関わる温室効果ガス排出量をオフセット(相殺)する取り組みも開始した。
デレーレ=グローバル・ブランド・プレジデントは21年の目標に、AR(拡張現実)とAIによるテクノロジーでエンゲージメントを高めている「アヴェダ」公式ウェブサイトのさらなる強化を掲げた。