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青山商事が女性向けオーダースーツを初導入 スーツ不振の挽回なるか?

 青山商事は、オーダースーツブランド「クオリティオーダー・シタテ(SHITATE)」に女性向けオーダースーツを導入し、「洋服の青山」の都市部を中心とした21店と「ザ・スーツカンパニー」全48店で、1月13日に受注を開始する。同社が女性向けオーダースーツを手掛けるのは初めて。

 女性向けオーダースーツは“わがままを、仕立てる”をテーマとし、アイテムの組み合わせパターンにこだわり、生地や型を店頭の既製品と自在に組み合わせて注文できることが特徴。

 ジャケットとボトムの型は、「洋服の青山」と「ザ・スーツカンパニー」両業態で人気の高いデザインを採用し、ジャケットはスーツスタイルとして定番の2種類、ボトムはパンツでセミフレアとテーパードの2種類とスカートでタイトとフレアの2種類の計4種類がある。生地は50種類以上を揃えており、そのうちの約20種類は女性向けオーダースーツのために用意した。サイズは1号から25号までの13種類あり、幅広い体型に対応する。「クオリティオーダー・シタテ」は初回に店で注文すると、次回以降は来店しなくてもスマートフォンやパソコンを使って注文できるシステムで、仕上がり商品は自宅配送(送料無料)となる。価格は、2万9000~5万9000円。

 職場のカジュアル化が進み、ビジネススーツ市場は苦戦しているが、女性向けオーダースーツの導入について同社は、「『クオリティオーダー・シタテ』を2019年にメンズで開始し、利用者の反響や導入店舗の拡大による認知度の向上に伴い、女性客からの要望が増加していることなどを踏まえて導入した。都市部を中心とした働く女性からの需要を見込んでおり、スーツにこだわりを持つ方のオーダー需要はもちろん、店頭の既製品ではサイズや色柄に満足いただけない方の選択肢の一つとしてもニーズはあると考えている」とコメントした。今後、「洋服の青山」は導入店舗を順次拡大するという。同社の売り上げに占める女性向け比率(16.9%/20年3月期)の向上を図り、ビジネス拡大につなげる意向だ。

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