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コーセーがサステナ活動を加速 主力工場を再エネに切り替えや再生プラ使用の買い物かご製作

 コーセーは、環境・気候変動問題への対応が「事業成長」と「持続可能な社会の実現」の両立を図るために、欠かすことのできない重要な経営課題の一つとしてサステナブル活動を進める。その取り組みは今年に入り加速している。

 1月からコーセー群馬工場で購入している全ての電力を再生可能エネルギーへ切り替えた。これは、2030年度までに温室効果ガス排出量を28%削減(2018年度比)するという目標値の実現に向けたものだ。コーセー群馬工場は敷地面積が8万9000平方メートルあり、スキンケアやメイクアップ製品を生産するマザー工場。温室効果ガス排出量は同社グループ全拠点の約23%分(2018年度)に相当する。今回の再生可能エネルギーへの切り替えによって、30年度をゴールとする温室効果ガス排出量の削減目標を35%に引き上げることも検討しているという。

 09年から同社の主力ブランド「雪肌精」で進める海の環境保全活動でも新たな動きがある。長年活動を続ける中で、海洋汚染や海の生態系に影響を及ぼす海洋プラスチックごみの問題に直面した。これら問題を消費者に知ってもらうきっかけづくりとして、イオンスタイル上尾とテラサイクルジャパンと協業し、海洋プラスチックごみを再利用した買い物かごを製作した。

 イオンスタイル上尾は同社の事業所跡地に昨年12月4日にオープン。ゆかりある土地でもあることから1月8日から店内で使用される買い物かご全てを、日本国内の海岸で回収した海洋プラスチックごみを由来とする再生樹脂を一部に使用した「SEKKISEI/雪肌精」ロゴ入りのタイプに変更した。さらに店内では「Gift from the Earth & Return to the Earth」のメッセージを訴求したポスターを掲示し、「雪肌精」を通じた地球環境保全の啓発にも取り組む。

 同社は昨年4月にグループ全体のサステナビリティに関する取り組みと30年までの目標をまとめた「コーセー サステナビリティ プラン」を発表。持続可能な社会の実現へ貢献するため今後も意欲的に実施する。

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