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2021年はローカライズ元年だ! エディターズレター(2021年1月20日配信分)

※この記事は2021年01月20日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

2021年はローカライズ元年だ!

 1本目のリンクで紹介するルイ・ヴィトン ジャパンの新プレジデント&CEOにニコラ・ヴィレジェ(Nicolas Villeger)氏が就任のニュース、日本で長らくファッション&ビューティ企業の要職を歴任されたので、ご存知の方も多いでしょう。日本語堪能、いつもニコニコ、私はそんな印象を抱いています。

 日本という重要なマーケットのトップが他国や他のディヴィジョンからの異動ではなく、今回は新規採用であることに少し驚きました。そして、その人物がニコラさん。「おー、コレは面白いコトが起こりそうだ!」、そんな風に思います。

 ことラグジュアリーの世界は「本国のディレクションが厳しくて、ローカライズなんて全然できない!」が悩みの種でした。悩みは少しずつ解消に向かい、いや多くの関係者のご尽力で解決に向かいつつありますが、今回の人事はいよいよ「ローカライズ本格解禁」の布石になるのでは?と考えます。そんな印象の人事です。加えて「ルイ・ヴィトン」は、その先駆的存在。記憶に新しい昨年9月のファッショショーは、コロナ禍という事情も影響しましたが、ジャパンのスタッフでほぼほぼ完遂。イメージ発信の最重要コンテンツであるファッションショーをローカルに委ねるって、モノすごいコトです。年末には、最新コレクションを日本の媒体(「WWDジャパン」ですw)で世界初公開!なんてローカライズもありました。

 以前もお手紙でお伝えしましたが、こういう先駆的な取り組みについては「ルイ・ヴィトン」や「カルティエ」「シャネル 」「エルメス」など、トップ・オブ・トップが先陣を切ることに意義があります。規模感ゆえのインパクトはもちろん、常にベンチマークされる存在ですから、他社・他ブランドが追随し、業界の一大ムーブメントになる可能性が高いのです。そうなると今回の人事に伴う「ローカライズ本格解禁」も、他社・他ブランドに大きな影響を与え、日本のマーケットがますます面白くなりそう!

 そんなラグジュアリーとタッグを組むTikTokは、「ラグジュアリーのローカライズが始まってきた。SNSから、自由度は高まっている」と言います。2021年が「ラグジュアリーのローカライズ元年」になることを祈っています。

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