2020年のビューティ業界では、他の業界同様に新型コロナウイルスの影響による社会環境の変化を捉え、新しい価値を生み出す企業やブランドが相次いだ。ニューノーマル時代、大きな変革期にビューティ業界はどう立ち向うのか。そこで、21年のビューティ業界で生き残るために必要な5つのトピックスをピックアップ。サステナビリティへの取り組みからヘアサロンの取り組み策まで紹介する。(この記事はWWDジャパン2021年1月18日号からの抜粋です)
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化粧品のリサイクルやレフィル化が加速
SDGsの概念が広く浸透する中で、ビューティ業界もサステナビリティへの取り組みは必須だ。環境への意識も高まっているが、実際、消費者が行動に移すには、自分ごととして捉えられる身近な施策が必要だ。そんな消費者に対し行動を促す入り口として、ループ・ジャパンが容器再利用システム「ループ(LOOP)」を2021年3月に本格始動する。
「ループ」は、従来使い捨てられていた一般消費財などのプラスチック製パッケージを、ステンレスやガラスなど耐久性の高い素材に変えることで、繰り返し利用を可能にした。消費者が専用のウェブサイトから商品を注文すると自宅に配達され、使用後に空き容器専用のバッグに入れて返送。再び商品を購入すると、洗浄して再充てんされた商品が届くという仕組みだ。すでにアメリカやフランス、イギリスなど世界的に展開されているが、日本では小売店のパートナー企業としてイオンが、ブランドパートナー企業として資生堂やユニ・チャームなどの化粧品や日用品企業のほか、食品大手の味の素やキッコーマンなど20社以上が参加する予定だ。資生堂は、スキンケアブランド「アクアレーベル」から導入する予定で、多くの企業が参加することで、1社で留まらない循環型の社会が作られる。
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