ファッション

「エルメス」2016年春夏パリ・メンズ・コレクション

REPORT

庭園に芽吹く緑、最高の素材で意表を突く色遊び

今年も「エルメス」の春夏メンズは夕暮れ時、パリ左岸の庭園で開かれた。

今シーズンのコレクションは、そんな会場にピッタリだ。ポイントは、意表を突くカラーリング。庭園にも芽吹くグリーン、その中でも特に彩度と明度の高いミントグリーンを筆頭に、アクアやトマトなど鮮やかな色が差し色として登場。清廉潔白なホワイトはもちろん、ネイビーやブラック、レンガなど、重たい色とコンビネーションを織りなすことで、意表を突いたスタイルを楽しんだ。驚くようなカラーコンビネーションをリアルに提案できるのは、メゾンが誇る最高の素材とクラフツマンシップの賜物だ。

意表を突くカラーコントラストは、例えばバラの花をインターシャで描いたスエードのTシャツにミントグリーンのスリムテーパードのパンツを合わせるように1つのスタイルの中で楽しむタイプから、ロールアップするとタバコ色のライナーが現れるテーパードデニムのように1着の中で完結するものまで、多種多様だ。用いる色のボリュームも、トマト色に染めたパイソンのブルゾンにマルチカラーのボーダーを描くほど大胆なものから、レンガ色のブルゾンにブルーのパイピングをあしらう程度の控え目なタイプまで幅広い。素材ごとに、それが生きる方法を考えるメゾンの哲学が窺える。

アクセサリーは、パイピング同様コントラストカラーのステッチが印象的なレザートートや、バックストラップのサンダル、それに、首元でシンプルに結んだ小さめのスカーフなど。

LOOK

HERMES x コレクションの記事

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。