※この記事は2020年12月2日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editor's Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから。
ゲームチェンジャーの種類
「WWDジャパン」は毎年、ファッション業界の次なるリーダーを讃える「NEXT リーダー」特集に取り組んでいます。年末恒例の企画でしたが、今回はビューティも加わりパワーアップ!そのため、もうちょっとお時間をいただく予定です。下のリンクをご覧いただき、もうちょっとお待ちください(笑)。
「業界の次なるリーダー」と聞かれたら、皆さんはどんな人を挙げるでしょうか?インフルエンサーやユーチューバーが挙がるのは、実に今っぽいですね。
でも、そんな人ばかりを称えて良いのでしょうか?試しに編集部に募ってみたところポンポンあがるニューカマーの一覧を見て、そんなコトを考えたんです。確かに、新たな世界を創造する人は、「NEXT リーダー」です。でも、古き世界を現代・未来に通用するように修正する人も、「NEXT リーダー」なのではないか?そこで「コレは、『NEXT リーダー』をちゃんと定義したほうがいいのかもしれない」と考えたワタクシは、「ゲーム・チェンジャーの競争戦略」(日本経済新聞社刊・内田和成編著)に出会い、ゲームチェンジャーには4種のタイプがあることを知りました。秩序破壊型と市場創造型、ビジネス創造型、プロセス改革型の4つです。
詳しい説明は差し控えますが、「新たな世界を想像する人」は「ビジネス想像型」、そして「古き世界を現代・未来に通用するように修正する人」は、「プロセス改革型」と言えそうです。ほら!となると、「新たな世界を想像する人」と、「古き世界を現代・未来に通用するように修正する人」は、おんなじくらい大事!いずれも、「WWDジャパン」が「NEXT リーダー」と称えるべき人なのです。
現在私たちは、ここに産業構造を組み合わせて、例えば「川上のビジネス想像型は、誰だろう?」とか「ビューティ業界の販売におけるプロセス改革型は、一体??」みたいなカンジで「NEXT リーダー」を探そうとしています。こうすると、ファッション&ビューティ業界のさまざまな領域から、あらゆるタイプの「NEXT リーダー」が選出できるのでは?と思うから。さぁ、こんな風に特集を「設計」したらどんな人が現れ、この特集自体も大きなものに成長するのか?今から、とっても楽しみです!
このマトリックスに産業構造や組織体系を組み合わせるという考え方、現状の問題点を見つける上でも役立ちそうですね。
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