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2月のヒットランキング「入浴剤」TOP5 ドラッグストア&バラエティーショップ&EC編

 コロナ禍で「しっかり湯船につかるようになった」という人が増えている。ヤーマンが行った「お風呂に関する意識調査」によれば、2020年3月以降、2割以上がより湯船につかるようになったという。お風呂に入る時間は1カ月合計で平均72.3分になり、おうち時間が伸びたことで、21%の人が「より湯船に浸かるようになった」と回答した。(調査対象女性300人、20~40代、各100人ずつ、ヤーマン調べ)今回は、ドラッグストア「トモズ」、バラエティーショップ「プラザ」、「アットコスメ(@COSME)」のEC「アットコスメショッピング」の入浴剤のヒット製品トップ5を調査した(集計期間:2021年2月1日〜28日)。

【トモズ】
前年同月比40%増に推移し、非常に好調

1位 「バース」“薬用 中性重炭酸入浴剤”(9錠、900円/30錠、2500円)
2位 「クナイプ」“グーテナハトホップ&バレリアンの香り”(50g、150円/850g、2400円)
3位 「シークリスタルス」“エプソムソルト”(1000g、900円)
4位 「キュレル」“入浴剤 医薬部外品”(360ml、742円/420ml、1000円) (編集部調べ)
5位 「バブ」“ミルキーアロマ”(12錠、380円)(編集部調べ)

 「トモズ」の岸野彩商品部チーフは、「1位の『バース(BARTH)』は、『お風呂に入るとぐっすり眠れる』『サウナのように、たくさん汗をかける』『肌がつるつるになる』といった高評価の口コミに後押しされ売り上げが増加。一度使った人がリピーターになることも多い。 2位の『クナイプ(KNEIPP)』は、『おやすみ前のハーブ』と呼ばれるホップとバレリアンの成分を配合し、疲れた心や体を癒やして、リラックスできると好評。3位の『シークリスタルス(SEA CRYSTALS)』は、海水から取れる硫酸マグネシウムが含まれていて、体を芯から温めるので冷え性の方に人気。肌やかかとなどもマッサージでき、使い勝手がいい。4位の『キュレル(CUREL)』は、赤ちゃんから大人まで使える安心感で、お客さま様を獲得した。肌を潤し、お風呂あがりの乾燥も防ぐ。 5位の『バブ』は、ありそうでなかった白濁タイプの“ミルキーアロマ”が一番人気。ミルキーアロマシリーズの中でも、アソートタイプの“ミルキーアロマ” “ナイトアロマ” “ピースフルハーブ”の3種が人気だ」と話す。また、2月の入浴剤売上高について「前年同月比約40%増で推移し、非常に好調なカテゴリーだ。コロナ禍で生活が大きく変化し、入浴の大切さが見直されたことや、おうち時間の充実アイテムとして入浴剤使用者が増えた」と話す。

 全体の傾向については、「セルフケア意識の高まりもあり、保湿関連商品が好調。 自分の体と向き合う人が増え、医薬品のスキンクリームも実績を伸ばしている」と明かす。

【プラザ】
ギフト需要にもマッチするアイテムは上位に

1位 「バース」“薬用 中性重炭酸入浴剤”(9錠、900円)
2位 「バース」“薬用 中性重炭酸入浴剤”(30錠、2500円)
3位 「クナイプ」“バスソルト サクラの香り”(50g、150円)
4位 「クナイプ」“バスソルト ネロリの香り”(50g、150円)
5位 「ヴェレダ」“バスミルク ミニセット”(各20mL×5本、2500円)

 中野幹也スタイリングライフ・ホールディングス商品部H&B課は「1、2位にランクインしたのは、『バース』の“薬用 中性重炭酸入浴剤 ”。セルフケアの時間が取れない人でも、手軽かつ効果的な印象の炭酸入浴剤が上位になった。シンプルでオシャレなパッケージで、特に9錠入りは、ギフト需要も高くホリデーシーズンに人気だ。2位の30錠入りは、価格こそ高めだが、在宅疲れや外出自粛のストレスなどが影響してか、機能性の高さから選ばれた。3位の『クナイプ』の“バスソルト サクラの香り”は、湯船に入れると淡く柔らかい桃色になり、視覚からもリラックス効果が期待できる。春が待ち遠しい冬場に、ブランドで最も売れる限定の香りだ。4位は。『クナイプ』の“バスソルト ネロリの香り”。柑橘系の爽やかな香りで男女ともに人気が高い。5位の『ヴェレダ(WELEDA)』はラベンダー、シトラスなど5種類のミニサイズが楽しめるセット。ミルクタイプで保湿力が高く、5種の香りでおうち美容を楽しめると人気に。美容感度の高い人のギフト購入も目立った」と話す。2月の入浴剤売上高について「前年も高かったが、さらに需要が増えている。疲労回復や肩こりなどのケアを謳ったタイプや、発汗・保湿といった付加価値を高めた商品などが登場し、市場が盛り上がっている印象。在宅時間が増えたことで入浴ニーズは高まっており、今後もさらなる商品の進化が見込める」と話す。

 全体の傾向については、「入浴剤以外では、マスクでの肌荒れや、生活変化によるストレスから、シカやティーツリーといった美容成分を配合し、肌をすこやかに整えるアイテムが好調だ。化粧水やクリームだけでなく、シートマスクやトナーパッドなど形状を問わず需要が高まっている」と語る。

【アットコスメショッピング】
ロングセラーアイテムは、香りや保湿効果で使い分けるユーザーも

1位「アユーラ」“メディテーションバスt”(50ml、560円/300ml、2000円/700mL、 4300円)
2位「バース」“薬用 中性重炭酸入浴剤”(9錠、900円/30錠、2500円)
3位「ハウス オブ ローゼ」“さくらふふふ バスパウダー&タブレット”(35g、200円)
4位「ハウス オブ ローゼ」“さくらふふふ バスビーズ”(8g、120円)
5位「アユーラ」“ナイトリートバス”(50ml、580円/300ml、2500円)

 篠田慶子「アットコスメ」編集長は「1位の『アユーラ』の“メディテーションバスt”は、『アットコスメベストアワード2020下半期入浴剤新人賞』を受賞した製品。長年のロングセラーアイテムが、20年10月にリニューアルした。ミニサイズ(50mL)の“メディテーションバスt”は、同製品を初めて使う層に人気。全体としては、リピーターが多く通常サイズも好調だ。2位の『バース』は19、20年と連続で入浴剤部門 1位を受賞したアイテム。寒い日が続く時期は、特に売れ行きが好調。3、4位は『ハウス オブ ローゼ』がランクイン。3位の“さくらふふふ バスパウダー&タブレット”は、パウダーと炭酸タブレットがミックスされた微発泡タイプの入浴剤。4位“さくらふふふ バスビーズ”は、お湯に入れるとバスオイルの入ったハートの形のカプセルが溶ける入浴剤だ。どちらも、個包装で気軽に買いやすいのも魅力。5位の『アユーラ』の“ナイトリートバス”は、『1位の“メディテーションバスt”のファンで “ナイトリートバス”も試してみた』という口コミが多く見られた。香りや保湿効果で使い分けている人もいる」と話す。

 全体の傾向については、「入浴剤は、店舗全体の成長率を上回る形で伸長した。また、毎年1、2月に限定発売するさくら系の香りのアイテムは人気が高い。入浴剤だけでなく、ヘアケアやボディーケア、フレグランスなど春の訪れを感じさせる、季節限定アイテムが各ブランドから発売されているので、今後も動向に期待したい」と話す。

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