ドラッグストアで流通する “マスオーガニックコスメ”である同ブランドは、これまでに1600万個(2020年10月時点)を販売。年間約40トンのオーガニック植物原料を使用し、数十億円の経済規模があるという。橋本宗樹カラーズ代表は、「2012年に“オーガニックコスメを日常に”という思いを胸に、日本発のオーガニックコスメブランド『アルジェラン』を立ち上げた。それが徐々に成長し、当初の目標が達成するにつれ、今度は果たすべき使命を考えるようになった」と話す。
マスブランドにしかできないミッションとして、オーガニックコスメを作りながら社会貢献することを目指す。“巡り”をキーワードに、1.国産植物原料の活用による地方創生 2.容器や資材による環境破壊を防ぐ 3.使い心地と手ごろな価格にこだわる 4.髪にも肌にもエビデンスという4つのミッションを掲げ、解決策を打ち出しながら、優れたエビデンスを持つ化粧品作りを追求した。
リニューアルにあたり国産植物原料を多く採用し、ボトルに植物由来のバイオプラスチックを取り入れた。また1と2のミッションによって社会を巡らせること実現するためにはたくさん作って植物原料を多く使用し、環境配慮型資材を選択する機会を増やすマスブランドであり続けることが重要と考え、オーガニックでありながらもテクスチャーや香りの持続性にこだわり、それが手軽にドラッグストアで入手できることを実現した。
「アルジェラン」の製造を担当するケアリングジャパンの増田哲也常務は、「『アルジェラン』の製品が幅広く流通することが国産原料の大量購入につながる。すると地方にビジネスが生まれ、農家の暮らしが豊かになったり、耕作放棄地が有機農場に変わったりすることもある。地球環境を保護しながらみんながハッピーになるという良い循環につながる」と語る。大きな経済効果を持って生産者の思いをつないでいくことで、地球にも、社会にも、そして人にも優しい健康的な循環の創出を試みる。