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ラグジュアリー企業の2020年12月期決算 コロナ禍でも強さを発揮したのは?

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 欧州では2020年秋以降、新型コロナウイルスの感染再拡大を受けて再びロックダウンに踏み切った国もあり、経済活動が抑制されている。一方のアジア太平洋地域では、中国本土などで一足早く事態が落ち着いたため、下半期にかけて業績が回復しつつある企業や小売店も多い。ラグジュアリーブランドも同様で、欧州や米国では観光客の不在によって苦戦しているものの、中国や韓国などアジア市場でのV字回復に助けられ、10~12月期には増収となったケースもある。主なラグジュアリー企業の状況を解説する。(この記事はWWDジャパン2021年3月29日号からの抜粋です)

 「ルイ・ヴィトン」「ディオール」「フェンディ」などを擁し、ラグジュアリー業界をけん引するLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(以下、LVMH)の2020年12月通期での売上高は前期比16.8%減だったが、四半期ベースで見ると4~6月期は前年同期比37.8%減、7~9月期は同10.2%減、10~12月期は同6.3%減となっており、業績は順調に回復している。

 これにはファッション・レザーグッズ部門の好調ぶりが大きく寄与しており、同部門の10~12月期の売上高は同14.2%増の72億7300万ユーロ(約9382億円)と増収だった。地域別では、下半期にアジアが2ケタ成長となったほか、米国と日本でも大幅に業績が回復している。

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