三井不動産は八重洲二丁目北地区の再開発事業の名称を「東京ミッドタウン八重洲」に決定した。2018年12月に着工し、竣工は22年8月末を予定している。
港区の「東京ミッドタウン」、千代田区の「東京ミッドタウン日比谷」に続く3つ目の「東京ミッドタウン」だ。東京駅に八重洲地下街を通じて直結した立地で、地上45階建ての“A-1街区”と7階建ての“A-2街区”で構成される。
“A-1街区”の39階から最上階には日本初上陸の「ブルガリ(BVLGARI)」の宿泊施設「ブルガリ ホテル 東京」が開業し、7~38階はオフィス、4、5階はビジネス交流施設が入居する。“A-2街区”の2、3階は子育て支援施設(認定こども園)を設け、“A-1街区”の地下1階~3階、“A-2街区”の1階は商業施設が入る。
“ポストコロナ時代”を見据えた施設を目指し、顔認証で入館、エレベーターの行き先の選択、執務室の入室までを管理する“完全タッチレス”のシステムを首都圏の大規模オフィスで初めて導入する。また、抗ウイルス剤の使用、空調の抗菌高性能フィルターの設置など様々な感染対策を実施する。
オフィスロボットの活用で、働く人のユーザビリティの向上も目指す。ビルのメンテナンスを省人化する清掃ロボットと案内ロボットに加え、飲食店のテイクアウト品の施設内デリバリーを行う運搬ロボットも導入する。
全国に5カ所ある三井不動産の太陽光発電所で得た、市場で取り引き可能な“環境価値”を付与することで施設内の電力はグリーン電力と認定される。これにより電気を使用するテナント企業のESG、SDGsの達成にも貢献することができるという。