ジーンズ専門店大手のライトオンは、旗艦店と位置付ける原宿店を8月に閉店する。同社の創業者・藤原政博氏の長男で、2020年3月から社長を務める藤原祐介氏は、「同店はライトオンの象徴的店舗であり、それがなくなることは内外に少なからぬ影響を与えることを理解しているが、悩んだ末に決定した。今後は、池袋店にインバウンドの受け皿や情報発信の場としての役割をバトンタッチしたい。同時に、この時代に都心に実店舗を持つ意味をあらためて考えたい」と話す。
原宿旗艦店は17年3月にオープン。明治通りに面した売り場面積830平方メートルの大型店で、ナショナルブランドからインポートブランド、同社のプライベートブランドまで多くのジーンズカジュアル商品を扱ってきた。コロナ直前の売り上げに占めるインバウンド比率は6割ほどで、それが消滅していた。