リーバイスは4月1日、シグネチャーモデル“501”に焦点を当てたムービー3部作を「ウィー アー 501」特設サイトで公開した。「リーバイス」の歴史をアメリカの歴史とともに振り返る他、アイコニックな人にフォーカスし、“501”の軌跡をひもとくもの。続編である第4部の撮影のために来日したベン・スターマー「リーバイス」プレミアム部門マーケティング担当に、“501”やブランドの魅力について聞いた。
ベン・スターマー「リーバイス」プレミアム部門マーケティング担当(以下、ベン):“501”に関わったたくさんの人生を伝えたいから。これまでプロダクトそのものにスポットを当てられることが多かったが、今回は“501”と関わってきた人々にフォーカスした。“501”を作る人もだし、ずっとはきつづけてきた人もだ。
WWD:完成した第1~3部はどのような内容か?
ベン:“501”はアメリカ社会の成熟と歩みをともにしてきたジーンズだということが、ムービーを通してよく伝わる内容だ。もともとはワークウエアとして生まれたが、歴史の中でアイコンになり、労働者からセレブ、時にはパンクスやヒッピーといった時代の反逆者まで、いろいろな人のワードローブになった。“501”の歴史をひもとくということは、アメリカそのもののモダン・ヒストリーを語るということなんだ。
ベン:「リーバイス」のモットーは、「自由のシンボルであること」「人のためにあること」「進化するための努力を惜しまないこと」。“501”は、それを象徴する存在であり、それぞれの人が自分を表現するためのキャンバスだ。プリーツを付けたり、クラッシュ加工を施したり、切りっぱなしにしたり、はく人が好きなようにカスタムできて、それぞれの人のスタンダードになる。いつの時代もオーセンティックで、みなにとってのスタンダードであることを大切にしてきたからこそ、時代も年齢もトレンドも超えて愛される存在になったのだろう。工事現場の作業員から「トム フォード」を着るようなファッションラバーまで、「リーバイス」のデニムをはいてくれているよ。
ベン:日本のファッションシーンはとてもユニークで、世界中に影響を及ぼしているもの。第4弾では、“501”にまつわる、日本のあらゆるアイコンにフォーカスする。日本のデニムブランドは「リーバイス」や“501”をすごくリスペクトしてくれていると思うし、ぼくもそんな彼らに深い敬意を覚えている。彼らからインスピレーションを得ることもあるよ!
WWD:次に「リーバイス」が強化することは?
ベン:今ぼくが担当している「ハウス」事業。「リーバイス」はロサンゼルスに特別なスペースを構えていて、そこはミュージシャンや写真家、フィルムアーティストや建築家などのクリエイターとコネクションを構築する場所だ。密接なコミュニケーションを取りながら、相乗効果を生めるような施策を考えていくよ。