米エスティ ローダー カンパニーズ(ESTEE LAUDER COMPANIES)は5月7日、ウーバー(UBER)と協業し、「ジョー マローン ロンドン(JO MALONE LONDON)」と「オリジンズ(ORIGINS)」の製品の宅配サービスを提供を開始した。ウーバーが昨年11月に買収した宅配サービス「ポストメイツ(POSTMATES)」とウーバーの宅配サービス「ウーバーイーツ(UBER EATS)」を通じて、米国の60店舗からの宅配が可能だ。化粧品企業がウーバーと協業するのは初めて。
ウーバーの宅配サービスの売り上げは前年比150%増と急成長しており、今後はアルコールや食品、化粧品に対象を広げる狙いだ。ジュリー・キム(Julie Kim)=ウーバー グローバル・ヘッド・オブ・メンバーシップは「この1年、ウーバーの宅配サービスのニーズが激増している。消費者はレストランのテイクアウトに留まらず、あらゆる分野において宅配を求めている」と語る。
エスティ ローダーは以前、「M・A・C」でも同様の宅配サービスを提供した。昨年10月(ポストメイツがウーバー傘下になる前)に、同サービスと協業し、ECの購入品の当日配送を行った。
またエスティ ローダーは先日、2021年1〜3月期の決算を発表した。スキンケア売り上げが前年同期比31%増を記録し、全体の売上高を同16%増に導いた。そのほかフレグランスも同30%増、ヘアケアは同8%増だった。一方でメイクアップは同11減%と厳しい状況が続く。スキンケアの需要の拡大により、同カテゴリーの売り上げはメイクアップの倍以上になったという。