ファッション

ユニクロが社内の巨大スタジオを公開 改装した有明本部4階で社員はどう働いているのか

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 東京・有明にあるファーストリテイリング有明本部といえば、1フロア1万6500平方メートルの6階建てで、対岸のお台場からもその巨大さが目立つ。同社はこのたび、2017年の本部移転以来倉庫として使用してきた4階全体を改装し、4月から撮影スタジオやカスタマーセンター、仮想店舗として稼働している。大量に作って売り減らす形から、客の声をもとに売れる商品だけをファストに作る仕組みへ。それが同社の掲げる“情報製造小売業”というあり方だが、そのためにはモノを作り売るためのさまざまな工程を集約・ワンストップ化し、「すべてがここで始まり完結する」拠点が必要だった。有明本部4階で、実際に社員がどのように働いているのかを取材した。

モデル撮影用ブースだけで20面以上!
【撮影スタジオ】

面積=5940平方メートル
概要:「ユニクロ」用、「ジーユー」などグループブランド用、マーケティングチーム用でそれぞれスタジオを持ち、全てを合わせるとモデル撮影用ブースだけで20面という規模感。従来も6階に小型スタジオは持っていたが、改装を機に本格的に内製化してスピードアップ

 有明本部4階の長い廊下には「ユニクロUNIQLO」グローバル旗艦店の写真がずらりと並び、その廊下を挟むように「ユニクロ」用と、「ジーユー(GU)」などグループブランド用のスタジオが並ぶ。「ユニクロ」側のスタジオに足を踏み入れると、夏物商品のモデル撮影が行われていた。モデル撮り用ブースは3面で、隣にはヘアメイクルームもある。奥の物撮り用スタジオには大量の商品サンプルが並び、あちこちでスタッフがピン打ちや撮影を行っている。物撮りは同時に10〜15面、いやもっとできそうだ。

 動画撮影のスタジオもあり、そちらは同時に2面が進行可能。撮影場所隣のレタッチルームでは、取材時は4人のレタッチャーが作業していた。彼らの後ろにも商品サンプルが並び、写真と実際の商品とで色映りにズレがないかなどを確認しながら写真を微調整していく。「1日で平均30〜40体は作業する」とレタッチャー。

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