国産のオーガニックブランド「シンピュルテ(SINN PURETE)」が9月1日にリニューアルする。香りに着目したマインドフルネスを提案し、ロゴやパッケージ、処方などを一新(ベースメイクとUVアイテム、ホームケアは除く)。運営はアナイスカンパニーとJIMOS(ジモス)が行う。6月15日から公式オンラインストアで先行販売を開始した。
アナイスカンパニーは昨年4月、ジョンマスターオーガニックグループ ジャパンカンパニーから「シン ピュルテ」の事業を譲受し、今回のリブランディングに着手した。上妻善弘アナイスカンパニー社長は、「オーガニックブランドは、肌に優しい反面、エイジングケア効果が薄いというイメージがある。そこで今回のリニューアルでは、オーガニックの良い部分は継承し、より良い効果を生み出すために原料の選出に注力した。サイエンスとテクノロジーを最適な調和で取り入れた」と話す。
リニューアルの背景の一つに、コロナ禍やデジタル社会によって大きく変化した生活環境を挙げる。「これまで以上に心のバランスをコントロールすることが必要だ。自分時間を大切にし、心のケアも大切にしてほしいという気持ちがあった」。そこで、香りを用いて心と脳を整えながら肌をケアする「スイッチング美容」に着目。“マインドフルビューティ”をコンセプトに、脳解析の第一人者である慶應義塾大学の満倉靖恵教授とともに、香りが脳に与える影響について研究し、天然精油をベースに香りで始めるスキンケアを開発した。“マインドフルビューティ”では独自のビューティメソッドを提案する。まず、フレグランスなどの香りを使い心を整える「メディテーション」、クレンジングなどで肌の余分な汚れをオフする「浄化」、スキンケアで肌をケアする「ブースト」の3ステップを打ち出す。
製品ラインアップは同メソッドに合わせ、マインドフルフレグランス、プレスキンケア、ファーストエイジングケア、プレミアムエジングケアの4シリーズを展開する。マインドフルフレグランスシリーズは、気軽に香りを楽しめるポータブルサイズの“マインドフル フレグランス オードパルファム”(全3種、税込各2860円※7月15日発売)と、ボディーにも空間にも使える“マインドフル フレグランス ノンアルコール”(全3種、税込各3905円)をラインアップ。プレスキンケアシリーズは、主力製品のオイルクレンジングジェルがバージョンアップして登場。抗菌作用に着目したマヌカオイルや白樺エキスなどのトリートメント成分を追加した“ピュアクレンジングクリアa”(120g、税込3740円)をはじめ、洗顔料、拭き取り化粧水、導入オイル美容液をそろえる。
ファーストエイジングケアシリーズとプレミアムエジングケアシリーズはそれぞれ、化粧水、美容液、フェイスクリーム(10月発売予定)をラインアップする。ファーストエイジングケアの“ハイドレイティング”シリーズ(価格帯税込3740~4730円)は、ストレスと加齢サインの関係に着目し、内側からハリや艶のある肌に導くハッピーベルを共通成分として配合。プレミアムエジングケアの“AGコンセトレイト”シリーズ(価格帯税込4840~1万340円)は、日本で初めて採用するヒトデ由来のエキス、ジュベンタイドを共通成分として高配合。ふっくらとした艶のある肌へと導く。
リニュアールに伴い、ブランドアンバサダーにモデルのSHIHOが就任。“マインドフル フレグランス オードパルファム”からSHIHOとコラボしたフィグ&フィグリーフの香りを7月15日に発売する。
取り扱い店に関して上妻社長は、「現在、化粧品専門店やバラエティーショップ、セレクトショップと商談している段階だ。8月には百貨店のポップアップを予定している」と話す。
「シン ピュルテ」は、日本発想のオーガニックブランド「シン(SHIN)」として2005年に誕生。「ピュアであること」「機能性があること」にこだわりながら開発し、14年に「シン ピュルテ」とブランド名を含め刷新した。