ファッション

王道ブランドのブーツ目立つ ユナイテッドアローズなどメンズセレクト20-21秋冬展

 前回に続き、「セレクトショップ(メンズ)」の2021-22年秋冬展を見て回っている。そこで気付いた一つの特徴、“ブーツの復権”についてお話したい。

 ビューティ&ユース ユナイテッドアローズは、展示会場に入ってすぐのスペースに米国のブーツカンパニー「ティンバーランド(TIMBERLAND)」や「ダナー(DANNER)」の編み上げブーツをディスプレーし、ユナイテッドアローズも内山省治メンズファッションディレクターらによる(長いもので10年以上になる)フランス靴「パラブーツ(PARABOOT)」、英国靴「クロケットアンドジョーンズ(CROCKETT & JONES)「チャーチ(CHURCH'S)」などへの別注チャッカブーツやサイドゴアブーツを並べていた。ベイクルーズの展示会ではエディフィスやジャーナル スタンダード、その派生業態である417 エディフィスやジャーナル スタンダード レリュームなどで「パラブーツ」、米国のブーツカンパニー「レッド・ウィング(RED WING)」が目立った。

 いずれの業態も歴史ある王道ブランドが元気で、時系列的には1.バブル的ブームだったスニーカーが何シーズンか前に頭打ち→2.ビッグシルエットブームが若年層のみならずオトナ世代にも定着→3.足元にもボリューム感のある&少し目先を変えた提案がしたい→4.オーセンティックブーツの登板!という流れかと。

 これらのブーツの多くにはグッドイヤーウェルト製法などが用いられ、履くほどに中物(コルク)が自分の足の形に沈み込んでフィット感が高まり、またウェルトを介してアッパーと直接縫製されないアウトソールは交換が可能で、半永久的に着用できることもサステナブルな時勢に即している。

 スニーカーの陰で、長い間陽の目を浴びてこなかったブーツ。“はじめは硬くて履きづらくとも、また多少値は張ろうとも、選んで長く履く”が本格化するかどうかは、われわれ消費者次第でもある。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。