「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」はこのほど、2021年オータムキャンペーン “Our Time has come(その時は来た)” のビジュアルと映像を発表した。今回は、昨年10月に発表したブランドの新ビジョン「マッカートニー A to Z マニフェスト(McCartney A to Z Manifesto)」の中から“J is for Joy(喜び)”を表現している。
キャンペーンのテーマは「動物と人間が平等な関係を築く世界」。映像では、“J is for joy”を象徴する新作アイテムをまとった着ぐるみの動物たちが、ロンドンの街で人間と同じように自由に暮らしながら、それぞれの居場所を見つけていくファンタジーを描いている。同シーズンのコレクションはアイテムの80%にエコフレンドリーな素材を使用し、今までで最もサステナブルに仕上げている。
また同キャンペーンは、毛皮産業廃止を呼びかける団体ヒューメイン ソサイエティー インターナショナル(Humane Society International=以下、HSI)とパートナーを組み、彼らの活動をサポートするとともに、世界各国の毛皮産業のための動物飼育の禁止などを求める“Stop Deadly Fur”への賛同、署名も呼びかける。
ステラ マッカートニーは、「このキャンペーンは軽快でユーモア溢れるムードだが、私が伝えたいのは、毛皮の使用を終わらせるというシリアスな問題だ。この問題に立ち向かうことは、ファッション業界により良い変化をもたらすことを生涯の使命とする私にとって大切なこと。HSIとパートナーを組み、その素晴らしい活動をサポートできることを誇りに思う」とコメントしている。
現在、毎年1億を超える動物たちが毛皮生産の犠牲となっている。イギリスでは、毛皮工場の飼育場がすでに違法となっており、72%の国民がHSIによる毛皮産業廃止を求める活動を支持し、93%が動物の毛皮着用に反対している。