京都、大阪で7店舗を運営するセレクトショップのロフトマンが、10月上旬に東京に初出店する。名称は「ロフトマン 東京」。場所は「代々木上原駅の目の前。徒歩5歩」(木村真社長)で、店舗面積は約66平方メートル。メインターゲットを30~50代男性とし、3割ほどをウィメンズで構成する。内装は、ネペンテスや「ポストオーバーオールズ(POST O'ALLS)」の店舗などを手掛けるグー・ファクトリーが担当する。初年度売り上げ目標は6000万円。
木村社長は代々木上原を選んだ理由について、「2017年から年3~4回のペースで“キャラバン”(ポップアップショップ)を開催しており、高級住宅地らしい住民や近隣飲食店の感度の高さを感じていた。ロフトマンの歴史も河原町など京都の中心地ではなく、京都大学近くの今出川からスタートしており、東京での再出発の場所として適当だと考えた。また原宿や渋谷の場合、セレクトブランドのバッティング問題もあった」と話す。
ラインアップは「パタゴニア(PATAGONIA)」「エンジニアド ガーメンツ(ENGINEERED GARMENTS)」が中心で、「インディビジュアライズド シャツ(INDIVIDUALIZED SHIRTS)」「フィルメランジェ(FILMELANGE)」「ダイワ ピア39(DAIWA PIER39)」「オールデン(ALDEN)」「ニューバランス(NEW BALANCE)」などもセレクトする。
東京進出については、「京都や大阪の店舗を守り、強化するためにロフトマンの認知度を上げたい。そのためには東京に発信拠点が必要だった」と答える。東京にはすでに名だたるセレクトショップが数多くあり、どう差別化を図る?と聞くと、「人間力。これに尽きる。確かに東京にはモノがあふれており、その文脈では僕らが出店する意味はないかもしれない。値段の安さを売りにしているわけでもない。ただし、われわれは“町の洋服屋”として挑戦したい。大手セレクトショップでは聞けないようなことも、どんどん質問してほしい。目指すのは、“服のよろず相談屋”だ。“何を買うかではなく、だれから買うか”、セレクトショップの原動力とも言えるこの言葉を大事にしたい」と続けた。
同じく18年からキャラバンを開催している福岡への出店については、「バッティング問題から現状としては現実的ではない。一方で名古屋、札幌、広島など、キャラバンの出店地を増やすことは考えている」と述べた。
■ロフトマン 東京
オープン日:10月上旬
住所:東京都渋谷区上原1-35-1