しまむらの3〜5月期業績は、本業のもうけを示す営業利益が130億円(前年同期は12億円の赤字)となった。売上高は前年同期比33.2%増(コロナ禍前の一昨年同期比では6.7%増)の1425億円。第1四半期(3〜5月期)としては営業利益、売上高ともに過去最高を記録した。
短期生産の活用などにより値引きを抑制したことで、売上高の7割以上を占める主力の「ファッションセンターしまむら」業態で、粗利益率が33.3%と前年同期に比べ3.6ポイント改善した。全社の粗利益率は34.3%で、同3.7ポイントの改善。店舗作業の効率化や、テレビCMを廃してデジタル販促に注力したことなどにより、販管費は同6.7ポイント圧縮した。
「ファッションセンターしまむら」業態の既存店売上高は、前年同期比33.9%増(一昨年同期比では3.7%増)だった。自社ブランド(PB)やサプライヤーとの共同開発ブランド(JB)拡充によって商品力を強化。ティーンズ・ヤング層向けのトレンド商品やインフルエンサー企画商品などを週次で販促と連動して打ち出し、その分値引き打ち出しを削減した。また、動画広告は期中に17本作成(前年同期は3本)。新聞折り込みチラシとウェブチラシのバランスの見直し、地域別チラシなどにより販促面を強化したことも実った。