ファッション

ほろ酔いでの衣替えは楽しい エディターズレター(2021年6月29日配信分)

※この記事は2021年06月29日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

ほろ酔いでの衣替えは楽しい

 シラフだとただの作業なのに、一杯入っていると(&音楽があると)俄然楽しくなる類の作業ってありませんか?私は衣替えがそうです。割ときっちり衣替えをするタイプで、大きな仕事が一段落して開放感がある、晴れた休日の午後に一杯引っ掛けながら数時間かけて取り掛かります。

 先週末の日曜日もそうでした。冷えたビールをゴクゴク飲んでから衣替えをスタート。そうすると半年ぶりに会う服たちが、再会する友人みたいに愛おしく見えます。かなり忘れっぽい性格なのが功を奏して「あーそうだ、こんな服持っていた!」と再発見して嬉しくなったり、「結局また一回も着なかったな。だけど捨てられないんだよね」とたたみ直してしまったり。綻びを見つけた服はお直しさんへ、自分で洗濯できないと判断したらクリーニングへ、「もう自分に似合わない」と思った服は受けとってくれる人の顔を思い浮かべなど整理してゆきます。

 服は服でしかないのですが、その背景にある思い出、人や場所と強く結びついているのですよね。「あのイベントのために張り切って買った」「あの人に勧められて試着した」「これを着た時は楽しかったな」など、買った時、着た時の思い出が音楽とともに逐一センチメンタルに蘇ってきます。アルバム整理に似ています。シーズンレスな服が増えており、「引き続きクローゼットにステイ」と判断する服も多くありますがそれにしても半年に一度その判断をし直す事が自分にとっては重要です。

 そうして片付けた部屋に巻き起こった埃を掃除するとほろ酔いからも醒めて、まさに「整ったー」という気分。という、とりとめのないお話でした。でもやっぱり服を買って着るって楽しいです。夏が始まりますね!

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