「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、7月16日に予定している2021-22年秋冬メンズ・コレクションの発売に合わせ、アンバサダーのBTS(防弾少年団)を起用したスピンオフショーを7日に公開した。BTSがそれぞれ着用した7つのルックは1月に発表された同コレクションのものだが、ショーに登場した41ルックのうち34ルックは、今回新たに披露された。
韓国・ソウルで撮影された同映像は、ジョン・ゴウン(Jeon Gowoon)が監督。BTSのジミン(Jimin)、RM、SUGA、J-HOPE、V、ジョングク(Jungkook)、ジン(Jin)が順に登場して9階建てのタワーとそのほかのルックが立ち並ぶ中を探索するストーリーだ。BGMに使われたオリジナルのサウンドトラックは韓国出身のアーティスト、CIFIKA、NET GALA、キム・ケイト(Kim Kate)がそれぞれ制作した。映像は公開から2日で、ユーチューブ(YouTube)では約430万回、IGTVでは約120万回、ティックトック(TikTok)のダイジェスト版は約160万回再生されている。
映像に登場したタワーについてヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)=メンズ アーティスティック・ディレクターは、「構造エンジニアの学位を取り、建築家になった自分がファッション・デザイナーになるとは思わなかった。ファッション・デザイナーとしても、エンジニアと建築の学位を使うとは思っていなかった。タワーのアイデアは自分の実験的アートの中から偶然に、セットには母校のロビーにもあったミースのチェアを置いた。不思議な偶然があるものだ」とインスタグラムで語った。
このスピンオフショーは、「ルイ・ヴィトン」のメンズが昨年から行なっているシーズンにとらわれないコレクションへの移行やリアルのショーを世界各地で開催する“ヴォヤージュ(VOYAGE)”という試みの一環。世界各地の顧客とのコミュニケーションという目的のほか、ヴァージルが大切にする多様性と団結という価値観の象徴として、これまで上海と東京でも21年春夏メンズのランウエイショーを行っていた。