ジョンマスターオーガニックグループは7月15日、「ジョンマスターオーガニック(JOHN MASTERS ORGANICS、以下JMO)」の直営路面店を東京・表参道にオープンする。全製品を扱うほか、同店限定のエッセンシャルオイルなどをそろえる。
「ジョンマスターオーガニック青山店」は、“グリーン ビューティ プレイス”がテーマ。リラックスして買い物ができるよう、包み込まれるような空間を創出した。洞窟のような煉瓦色の壁面で天井をあえて低く設定し、照明も落として居心地の良さを演出する。店舗面積は92平方メートル。入り口を入るとショップエリアで「JMO」の全製品を並ぶ。タッチアップスペースにはデザイン会社のカルテルジャパンがAI(人工頭脳)により設計した100%リサイクル素材の椅子を採用した。
ショップエリア奥には、眠りをテーマにした施術ルーム「ザ サロン」を用意。完全予約制の個室でヘッドスパなどを提供する(今秋オープン予定)。さらに奥にはロイヤルユーザーが使用できるラウンジが位置する。カルチャー発信基地としての役割を担い、ギャラリーやイベントスペースとしても活用する計画でアーティストのインスタレーションやアートの展示・販売を行う。ストーリー性のある植栽設計や空間設計を得意とするヤードワークスが手掛けた東洋と西洋を融合したガーデン(面積13平方メートル)も併設し、ゆったりとした時間を体感できる。
情報発信基地としての役割を果たす青山店は「入り口の展示スペースにはリサイクルボード、キャッシュトレイやコースターなどは間伐材、壁面には古材パネルを採用するなど、店舗の随所で環境に配慮した取り組みを行っている」(宇佐美和也コミュニケーションデザイン部ディレクター)のも特徴だ。地域に根ざし「JMO」の世界観を十分に味わえるよう滞留時間が長い店舗作りを目指す。今後、主要都市に同様の直営路面店を開設する予定だ。
現在、同社は百貨店やショッピングセンターなどに約50店舗を展開する。コロナ禍に入り、EC売り上げが好調で毎月、平均して前年同月比60%増と伸長する。5月には店舗とECのポイントサービスを統合し、顧客の利便性を高めた。全国に50万人の会員を有しロイヤルユーザーが3%程度を占める。青山店はロイヤルユーザーが「ザ サロン」の予約を優先的にできるほかラウンジの使用も可能となる。