ループ・ジャパンは、循環型ショッピングプラットフォーム「ループ(LOOP)」のECサイトを立ち上げ、8月31日から実証実験を開始する。第1次受付は、東京都内在住の3000世帯限定で7月25日まで参加者を募る(応募数を超えた場合は抽選)。第2次受付となる8月には、神奈川、埼玉、千葉の関東3県に対象を広げ、2000世帯を募集する予定。
実証実験では7社17品目(6月31日時点)を発売する予定だ。資生堂のスキンケアブランド「アクアレーベル(AQUALABEL)」の“スペシャルジェルクリームA (オイルイン)”、ネイチャーズウェイのオーガニックリキッドソープ「ドクターブロナー(DR.BRONNER'S)」の“マジックソープ”、同社のヘアケアブランド「エレキュイール(ELECUIR)」のシャンプー・コンディショナー、フィッツコーポレーションの「ヴァシリーサ(VASILISA)」「ライジングウェーブ(RAISINGWAVE)」「レールデュサボン(L'AIR DE SAVON)」のルームフレグランス、「ラブヘア(LUVHAIR)」のシャンプー・コンディショナーなどをそろえるほか、アース製薬、味の素、キッコーマンも参加する。いずれもステンレスやガラスなど耐久性のある容器で販売し、使用済み容器を「ループ」が回収、洗浄したのち、各メーカーで中身の再充填を行い、販売を繰り返す。
「ループ」は、従来使い捨てされていたプラスチック製の一般消費財の容器や食品パッケージを、ステンレスやガラスなど繰り返し利用が可能な耐久性の高いものに変えることで、サーキュラーエコノミー(循環型経済)の実現を目指すシステム。19年の発表以降、アメリカ、フランス、イギリス、カナダ、日本の5カ国で展開し、今後オーストラリアやドイツなど7カ国で展開される予定だ。
国内における「ループ」の始動は、20年12月にパイロット版として再利用容器を使った弁当や惣菜の販売プロジェクト「ループ テイクアウト 弁当(Loop Takeout Bento)」を皮切りに、21年5月からはイオンの一部店舗とネットスーパーでサービスを開始。ループ・ジャパンは、使い捨てプラスチックの削減のみならず、“使い捨て文化”からの脱却を目指す。