資生堂は10月1日、米国発のD2Cブランド「ドランク エレファント(DRUNK ELEPHANT)」の日本での展開を開始する。三越伊勢丹のコスメEC「ミーコ(MEECO)」、イセタン ミラー ルミネ新宿店、ららぽーとTOKYO-BAY店に出店し、イセタン ミラー 東京ミッドタウン日比谷店、イセタン ミラー テラスモール湘南店では期間限定で取り扱う。
「ドランク エレファント」は2019年11月に資生堂が8億4500万ドル(約895億円)で買収。13年にティファニー・マスターソン(Tiffany Masterson)が立ち上げたブランドで、セフォラ(SEPHORA)でもトップセラーになるほど数年で急成長した。ティファニーが自身の肌に合わないと信じる6種の原料(エッセンシャルオイル、アルコール、シリコーン、紫外線吸収剤、香料・染料、界面活性剤)を配合せず、クリーンビューティブームをけん引する存在だ。「バイオコンパチブル」処方と掲げ、天然・合成成分を組み合わせ、肌に刺激になりにくいpHレベルを考慮しながら全ての原料が肌になじみやすいように設計している。
今回上陸するのは、スキンケアに加え、ボディーやヘアケアを含む30SKUだ(本国は34SKU)。中でもヒーロープロダクトはマルラフルーツの種から抽出したピュアな“バージンマルララグジュアリー フェイシャルオイル(15mL、税込4730円/30mL、税込8470円)。リッチな保湿力で肌を健やかに導きながらベタつかないテクスチャーを特徴とする。ホイップクリームのような軽やかなテクスチャーの“ララレトロホイップトクリーム”(50mL、税込6930円)はアフリカンオイルと植物由来の“セラミドコンプレックスHY”配合で、肌の角質層のバリア機能を助ける。そのほかクレンジングバームやセラム、スリーピングマスクなど幅広くそろえる。ほぼ全ての製品が自由自在に組み合わせたり混ぜたりすることが可能で、組み合わせを“スムージー”として提案する。
ターゲット層は特定せず、「年齢・性別・肌タイプなどに関わらず全ての人にアプローチする。『肌は肌』というフィロソフィーに基づき、全ての肌は同じように機能すると考えている。そのためメンズラインや敏感肌向けなどラインを細分化するのではなく、その日その時の肌の調子を自分で確認しながら肌が求めるものを与えるスキンケアを提案する」と「ドランク エレファント」担当者。なお、「22年以降も、ブランドが目指すD2Cビジネスモデルの価値観を共有できる販売チャネルを選定し、特にECを重要プラットホームと位置づける」という。