資生堂は、資生堂中国と中国の投資会社である博裕資本と投資ファンド「資悦ファンド」を設立すると発表した。今年度中に運用を開始し、中国の化粧品や健康に関する新興ブランドや、Eコマース市場のサービスや顧客体験を提供する技術・ノウハウを持つ企業へ投資を行う。
資悦ファンドは、博裕資本がジェネラル・パートナー(ファンドの運用者)、資生堂が単独のリミテッドパートナー(資金出資者)となり設立するファンド。グローバルで展開するビューティ企業が単独のリミテッドパートナーとなるのは中国本土では初めて。
資生堂は1981年に中国事業をスタート。日本発のプレステージ化粧品事業の強化を基本戦略としつつ、中国国内でも化粧品の研究開発から生産・販売までを行う第2の本社として組織を拡充し、グループ全体の成長をけん引する。今後、資悦ファンドを通じ、資生堂の研究開発力や知見と新興ブランドが持つ新たな価値を融合させ、中国でのビジネスポートフォリオをさらに拡充。中国での成長強化を実行する。