資生堂は、広告宣伝や化粧品パッケージデザインなどを手がけるクリエイティブ部門を完全子会社化し、2022年1月1日付けで「資生堂クリエイティブ株式会社」を設立する。23年度までの中期経営戦略に掲げた「成長基盤の再構築」の一環で、クリエイティブ人材における独自の人事制度を導入し、外部クリエイターとの協働やグローバル人材の採用を強化する。新社長は未定、従業員数は非公表。
クリエイティブ本部は、福原信三・初代社長が1916年に立ち上げた、ポスターやパッケージなどのデザイン及び宣伝広告の企画を担当する部門「意匠部」をルーツに持つ。意匠部には、日本画家の小村雪岱やグラフィックデザイナーの山名文夫らが在籍し、“資生堂スタイル”の確立に貢献した。新会社では、意匠部の創設当時から培ってきた「感性に基づくクリエイティブこそが企業価値を創り出す」という考え方をもとに、新たな未来の美をデザインするクリエイティブ集団への飛躍を目指す。