男子シンクロナイズドダイビング10m高飛び込みでマティ・リー(Matty Lee)とペアを組み、金メダルを獲得したトーマス・デーリー(Thomas Daley)が“オリンピックカーディガン”を完成させた。観戦席での編み物姿がSNSなどで話題になっていた。
デーリーは編み物用のインスタグラムアカウント(@madewithlovebytomdaley)で「東京でオリンピックの“思い出”を作りたかった」とつづり、胸に漢字で“東京”、肩にユニオンジャック、背中に五輪をあしらったカーディガンを披露した。
編み物については「新型コロナウイルス感染拡大に伴うロックダウン中に始めた」と話し、その後みるみる腕前が上達。カーディガンに先立ち、金メダル用のケースも作成、披露していた。こちらは表がユニオンジャックで、裏に日の丸をデザインしたもの。「オリンピック期間中も編み物をすることで心に平穏を保てている」という。
デーリーはロンドンおよびリオデジャネイロ五輪に出場し、共に銅メダルを獲得。プライベートでは、2013年に同性愛者であることをカミングアウトし、17年に男性と結婚。18年、代理母出産により1男児をもうけた。金メダル獲得後の会見では、「ゲイであり、オリンピック王者であることを誇りに思う」と述べていた。
デーリーは8月6日午後、男子高飛び込み予選に臨み、2つ目の金メダルを目指す。