ビューティ
連載 齋藤薫のビューティ業界へのオピニオン

齋藤薫のビューティ業界へのオピニオン 自らアピールしないコスメブランドのエシカルをそっと見つけ出す悦楽

有料会員限定記事

 WWDJAPAN」には美容ジャーナリストの齋藤薫さんによる連載「ビューティ業界へオピニオン」がある。長年ビューティ業界に携わり化粧品メーカーからも絶大な信頼を得る美容ジャーナリストの齋藤さんがビューティ業界をさらに盛り立てるべく、さまざまな視点からの思いや提案が込められた内容は必見だ。(この記事はWWDJAPAN2021年8月23日号からの抜粋です)

 今やあらゆる企業に“良心”が求められる時代、であるならばコスメブランドにはなおさら今まで以上に“情”のような“徳”のようなものを見たくなる。心震わすドラマが欲しくなる。過去に心を打たれたのは、例えば「ザボディショップ(THE BODY SHOP)」のPR担当者が「自分たちが休日に恵まれない子どもたちと遊ぶ」というボランティアをしていたこと。それも知ったのは偶然、大きくPRすることなく粛々と行っていたことに感動すら覚えたものだった。

 そんなふうに、キャンペーンとしてではない活動に化粧品会社としての良心を見つけ出すことに、ある種の喜びを感じるようになって久しいが、最近はさらに“物言わぬサステナブル”に新しい魅力を見いだすことで密かに悦に入っている。

 一つに、アルビオン発のユニークなアラカルトコスメ「イグニス イオ(IGNIS IO)」。最新作の「もち肌」と「マシュマロ肌」をそれぞれ瞬時に生み出すデイクリーム。仕上がりは見事だが、なぜ“ミニサイズ”?と思いきや、じつは30gたっぷりと入ってる。容器の大きさは一般的な30gクリームの半分ほどにしか見えないのだ。化粧品は見た目のコスパも重要で、明らかに損をしてる。なぜこんなに小さくしたのか? 一体なぜ?とても不思議だった。

この続きを読むには…
残り764⽂字, 画像0枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

HERMES x ビューティの記事

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

27メディアが登場、これが私たち自慢の“ナンバーワン”【WWDJAPAN BEAUTY付録:化粧品専門店サバイバル最前線】

11月25日発売号は、毎年恒例のメディア特集です。今年のテーマは "ナンバーワン"。出版社や新興メディアは昨今、ウェブサイトやSNSでスピーディーな情報発信をしたり、フェスやアワードなどのイベントを実施したり、自社クリエイティブやIPを用いてソリューション事業を行ったりなど、事業を多角化しています。そのような状況だからこそ、「この分野ならナンバーワン!」と言えるような核を持てているかが重要です。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。