ヤマツゥ(東京、山本宏之社長)は、ドイツの婦人服ブランド「ララ クルード(LARA KRUDE)」と日本における代理店契約を結んだ。2022年春から百貨店やセレクトショップで販売する。
「ララ クルード」はドイツ人デザイナーのララ・クルード(Lara Krude)が19年に“スローファッション”をコンセプトに立ち上げた。エジプトやトルコで栽培されたオーガニックコットンをイタリアで生地にし、ポーランドで縫製する。家業がテーラーだったクルードはクラフツマンシップに大切にしており、技術を持った家族経営の縫製工場で丁寧に仕上げている。風合いのよいシャツ地で作るドレスやトップスは、ストライプとチェックの柄と大胆な切り替えが目を引く。ゆったりしたシルエットも特徴で、クルードは「四角い型からデザインし、体に沿うような形とボリューム感を求めていくのが得意」と話す。中心価格はドレス8万8000円、シャツ6万6000円。
クルードは17年に欧州で有望な次世代デザイナーに与えられる「デザイナー・フォー・トゥモロー・アワード」を受賞。「ヴォーグ(VOGUE)」をはじめとした有力ファッション誌でも相次いで取り上げられた。ステラ・マッカートニー(Stella McCartney)も「これからのファッション界において彼女の作品はとても重要な意味を持ってくる」と高く評価している。