ビューティ

メンズスキンケアブランド「ラボ シリーズ」がリニューアル サステナブルなパッケージに

 エスティ ローダー カンパニーズ(ESTEE LAUDER COMPANIES以下、ELC)は、メンズスキンケアブランド「ラボ シリーズ(LAB SERIES)」のリニューアルを発表した。グルーミングやサステナビリティへの関心の高まりを受けて、パッケージやブランディング、キャンペーンなどを一新する。

 今回のリニューアルでは、パッケージのデザインと共に原材料の見直しも行った。パッケージ重量の半分以上を再生素材もしくは再生可能な素材とし、2025年までにこれを75%まで引き上げることを掲げている。カートンは全て森林管理協議会(Forest Stewardship Council)認定の紙素材で作られており、リサイクルできるようになっている。また、エイジングケアシリーズの化粧水「マックス LS V ローション(Max LS Power V Lifting Lotion)」と、美容液「マックス LS V セラム(Max LS Power V Lifting Serum)」をレフィル可能とした。

 同社は売り上げ目標については明らかにしてないが、情報筋によれば、リニューアル後の初年で1億ドル(約109億円)程度の小売り売り上げを目指すという。

 パトリス・ベリアール(Patrice Beliard)=ELC ラボ シリーズ・グローバル・ブランド・プレジデントは、「グルーミングは男性消費者の間で大きなブームになっているので、リニューアルに良いタイミングだと考えた。『ラボ シリーズ』はメンズ向け高級スキンケアブランドのパイオニアであり、リピーターも多い。今後は、若年層にも訴求していきたい」と語った。

 スキンケアに興味を抱きつつも、選び方や使用方法に不安を覚えている男性も多いことから、同ブランドではAI(人工知能)を活用した肌診断ツールアプリを提供し、肌質や目的に合った適切な商品を購入できるようにする。また、商品の正しい使用法に関するチュートリアル動画などのデジタルコンテンツも拡充する。

 ELCは21年5月にメンズ向けビューティのスタートアップ、ファカルティー(FACULTY)に出資するなど、メンズのメイクアップ市場に関心を示している。「ラボ シリーズ」でも、将来的には本格的に参入する可能性があるという。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。