「トッズ(TOD’S)」は、柏崎亮デザイナーが手掛ける東京発のフットウエアブランド「エンダースキーマ(HENDER SCHEME)」とコラボレーションしたカプセルコレクションの発表を兼ねたイベントを、ミラノ・ファッション・ウイーク初日の22日に現地で開催した。アイテムの披露とカクテルイベントを老舗セレクトショップ、ディエチコルソコモ(10 CORSO COMO以下、コルソコモ)で実施し、イベントでは日本から1人で渡伊した柏崎デザイナーがプレスや一般客からの質問に自ら説明した。
カプセルコレクションは、“TOD’S”のTとDを入れ替えた“DOT’S”と題し、ドットのデザインがクリエーションの起点だという。「トッズ」が選んだという会場のコルソコモでも、ドットをロゴやインスタレーションに取り入れており、コレクションの世界観と統一させた。
柏崎デザイナーは、パンデミックが起こる直前の2019年11月に「トッズ」のファクトリーを訪れたという。「ファクトリーは美術館みたいに美しく飾られた空間だった。いい環境で製品を作ることを大切にするという精神が、物にも影響していると思う。職人はいわゆる堅物な感じではなく、ラテン気質な明るい人ばかりで、『トッズ』のクラフトマンシップのポジティブな未来を感じた」と柏崎デザイナーは振り返る。さらに「献身的に物づくりに取り組む老舗と協業でき、今日このように発表できてうれしい」と続けた。イタリアには1週間ほど滞在し、「時間に余裕があるので観光も楽しみたい」。「トッズ」と「エンダースキーマ 」のカプセルコレクションは、9月28日から国内販売開始予定。