ファッション
連載 本明秀文のノットスニーカーライフ

アトモス社長・本明秀文のスニーカーライフ「祭りのあと」

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 スニーカーにまつわる噂話のあれやこれやを本明社長に聞く連載。「アトモス(ATMOS)」などを運営するテクストトレーディングカンパニーと米フットロッカーの“400億円M&A”で、スニーカー業界に激震が走ったのは先日の話。連載はまだまだ続く。今後はフットロッカーの裏話が聞けるかも。東京オリパラも後半戦に差し掛かり、スニーカー業界は早くも次のパリ大会を見据えているようだ。今回はスニーカーブームとこれからのトレンドについて。(この記事はWWDジャパン2021年8月23日号からの抜粋です)

――フットロッカーへの「アトモス」売却を発表してから1週間がたちますね。

本明秀文社長(以下、本明):「スニーカーブームが落ちてきたから売り逃げたんじゃないか?」という意見が多いみたいだけど、ずっとスニーカー屋をやってきて今までもいいとき、悪いときがあったし、僕はまだスニーカーを売る方法があると思っている。ただ、リセールがブームを表す一つの指標ではあって、リセール価格は全体的に落ちてきた。

――それでも買えないですよね。今はスニーカーに興味のない人まで、換金目的で抽選販売に参加していますから。スニーカー好きの男性の奥さんまで参加するので、“嫁アカ(嫁のアカウントの略)”という言葉があるぐらいです。リセールが落ち着けば今より買いやすくなるんじゃないですか?

本明:でもコロナで一番もうけている人たちは株に投資している人たちじゃん。コロナで今、国がどんどんお金を刷っているでしょ。それをみんな株に投資するから株高になって、金持ちはどんどん金持ちになっている。株と同じで、スニーカーに投資している人がたくさんいるから、スニーカー市場も全体的に伸びた。僕はコロナ禍があと2〜3年は続くと思っているから、しばらく今みたいな状況が続くんじゃないかな。

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